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ジュ楽壁にカビが発生した場合のリフォームと対策

2025.10.13

お世話になります!体内年齢35歳のリフォーム工房むつのぶの代表、六信丞示です。

 

今回は、和室の壁材として多く用いられている聚楽(じゅらく)壁にカビが発生してしまったという、切実なご相談について解説していきます。

聚楽壁は、土壁特有の調湿性や風合いが魅力ですが、湿気がこもりやすい環境ではカビが生えやすく、見た目だけでなく健康面でも心配ですよね。


 

ジュ楽壁にカビが発生した場合のリフォームと対策

 

聚楽壁にカビが確認された場合、単に表面を拭き取るだけでは、カビの根や胞子が残ってしまい再発する可能性が高いです。根本的な解決には、カビを完全に除去した上で、壁の仕様変更を検討するのが最も効果的です。

むつのぶでは、カビの状態やお客様のご希望に応じて、主に以下の3つのリフォームプランをご提案しています。

 

プラン1:塗り替え(珪藻土・漆喰など)

 

既存の聚楽壁を剥がし、カビの除菌・防カビ処理を徹底的に行った上で、新しい塗り壁材に仕上げる方法です。

おすすめポイント 検討ポイント
調湿性の維持・向上 塗り替えなので、和室の風合いを保てる。
カビ対策強化 珪藻土漆喰は、聚楽よりも調湿性・防カビ性に優れているため、再発リスクを軽減できる。
コスト 壁紙への変更に比べて工期が長く、費用はやや高くなる場合がある。

特に珪藻土は湿気を吸放湿する力が非常に高いため、湿気のこもりやすい和室のカビ対策として非常に人気があります。仕上げ材に防カビ剤を混ぜることで、より強固な対策が可能です。

 

プラン2:クロス(壁紙)への張り替え

 

カビが発生した聚楽壁を剥がし、徹底的な防カビ処理と下地調整を行った上で、ビニールクロス(壁紙)を張る方法です。

クロスを張る前に、ベニヤを施工します。

【最重要工程】ベニヤ貼り前の防カビ処理の徹底

 

聚楽壁にカビが発生した状態で、そのままベニヤ板を上から貼ってしまうと、壁とベニヤ板の間に湿気がこもり、カビが再発・増殖するリスクが非常に高くなります。

カビは、見た目の問題だけでなく、シックハウス症候群やアレルギーの原因にもなりますので、ここは一切妥協できない部分です。

 

むつのぶが徹底する防カビ材塗布のポイント

 

 

1. 既存のカビの「死滅」(除菌)が最優先

 

単にカビを漂白するのではなく、カビの根(菌糸)まで死滅させることが重要です。

  • 除菌剤の選定: 既存のカビに効果的な、プロ仕様の強力なカビ除菌剤を、壁全体にたっぷりと塗布します。
  • 乾燥: 除菌剤が壁の奥深くまで浸透し、しっかりと乾燥するまで時間を置きます。

 

2. 強力な「防カビ材」による再発予防

 

除菌後、新たにカビが生えてこないように、防カビ材を二重に施します。

  • 塗布対象: カビが生えていた聚楽壁の表面はもちろん、露出している**木材(柱、間柱など)**にも防カビ材を塗布し、カビが生えにくい環境を作ります。
  • 浸透と定着: 防カビ材は、表面をコーティングするだけでなく、壁材内部にまでしっかりと浸透・定着させることで、長期的な効果を発揮させます。

 

3. ベニヤ板自体への配慮

 

さらに丁寧な施工を行う場合、ベニヤ板の裏面や切り口にも防カビ効果のあるプライマーやシーラーを塗布することで、より強固に湿気とカビから守ります。


 

まとめ:安心の室内環境へ

 

この徹底した防カビ処理があって初めて、その後の「ベニヤ貼り」と「クロス仕上げ」が活きてきます。

目に見えない部分だからこそ、私たちリフォーム工房むつのぶは、未来にわたってお客様が安心して快適に過ごせるよう、丁寧な下地処理と除菌対策を最重要視して施工を行っています。

和室のカビでお困りでしたら、安心してお任せください!

 

おすすめポイント 検討ポイント
コストと工期 塗り替えよりも工期が短く、費用も比較的抑えられる。
掃除のしやすさ ビニールクロスは水拭きができるため、日常のお手入れが簡単になる。
防カビ性 防カビ機能付きのクロスや、カビにくい下地材を使用することで、カビの再発を防ぐ。
調湿性 塗り壁に比べて調湿性が劣るため、こまめな換気がより重要になる。

前回のブログで解説したように、建具の塗装と組み合わせると、一気に和モダンな洋室風に生まれ変わらせることができます。

プラン3:専用塗料による塗装仕上げ

 

既存の聚楽壁の表面がしっかりしている場合、カビ除去と防カビ処理を行った後、聚楽壁専用の防カビ性能を持った塗料で仕上げる方法です。

おすすめポイント 検討ポイント
低コスト 剥がす作業が不要なため、最も費用を抑えられる可能性がある。
工期 短期間で仕上げられる。
風合い 塗り壁の風合いをある程度残すことができる。
カビ除去 塗装前にカビを完全に死滅させる除菌処理が必須。

 

リフォーム前の最重要ポイント:カビの原因特定と除菌

 

どのプランを選ぶにしても、カビの原因(結露、雨漏り、通気不良など)を特定し、徹底的にカビの除菌処理を行うことが最も重要です。

リフォーム工房むつのぶでは、壁の表面だけでなく、柱や下地材にまでカビの根が及んでいないかを入念にチェックし、適切な除菌・防カビ処理を施してから、次の工程に進みます。

ジュ楽壁のカビでお困りでしたら、まずは私たちリフォーム工房むつのぶにご相談ください。安芸高田市で、お客様の和室を健康的で快適な空間に再生させる最適なプランをご提案させていただきます!

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