【安芸高田市】使わない蔵を「性能ある住まい」へ|A様邸 蔵リノベVol.4 見せ梁と高性能グラスウールで甦る古蔵
こんにちは、リフォーム工房むつのぶです。
前回(Vol.3 天井仕上げ完了|梁×木目調で表れた新しい蔵の表情)から、安芸高田市美土里町のA様邸 蔵リノベーションは、いよいよ「蔵ならではの中身」に踏み込む段階へと進みました。
今回のVol.4では、普段はプロしか見ることのない「壁の中・床の下」の工事に、ぐっと寄ってお見せします。
「見た目は蔵、性能は現代住宅」――これが、安芸高田市で蔵リフォームを手がける私たちが一番大切にしていることです。
🏯 安芸高田市の蔵リフォーム
「使わなくなった蔵、活かせるものなら活かしたい」――安芸高田市・三次市で、こうしたご相談は年々増えています。
蔵はもともと土壁と厚い漆喰でつくられており、「湿気を吸って吐く」構造になっています。これは米や家財を守るには理にかなっています.
夏場の涼しさは抜群です。
🌏 耐震・下地の劣化リスク
築100年前後の蔵も珍しくありません。古い蔵は、下地の木材が湿気で傷んでいるケースが多く、開けてみないと状態がわかりません。
「見た目はしっかりしていても、開けたら垂木がもう限界だった」――これは、以前ご紹介した高宮町I様邸の下屋根修繕でも見られたパターンです。
🚪 既存建具・意匠を残すか撤去するか
格子戸・引き戸・欄間・古建具――残せば蔵らしい風情になる、でも撤去したほうが工事は早い。このジレンマは、蔵リフォームの毎回のテーマです。
A様邸では「可能な限り残す」方針でご提案しています。撤去してしまえば二度と戻せないからこそ、慎重に選んでいます。
🧣 今回の見どころ:「見た目は蔵、性能は現代住宅」を実現する断熱工事
Vol.4の主役は、なんといっても壁と床下の断熱です。
壁面:高性能グラスウール『アクリア430』を隙間なく
蔵の壁面には、高性能グラスウール『アクリア430』(旭ファイバーグラス製)を、柱と柱の間にびっしりと充填しました。
- 熱伝導率0.038 W/(m·K)の高性能グラスウール
- 壁体内に隙間ができないよう、寸法を1枚ずつ現場でカットして充填
- 湿気による性能低下を防ぐため、気密シートで覆う
同じアクリアシリーズは、以前ご紹介した美土里町H様邸のお風呂断熱リフォームでも活躍した実績のある材料です。
床下:押出法ポリスチレン断熱ボード+防湿シート
蔵の床下はもともと「土間+根太のみ」というシンプルな構造。ここに、押出法ポリスチレン断熱ボード(JSP製 18mm厚)を隙間なく敷き詰め、その上にエコフルガード(防湿・養生シート)を全面に施工しました。
「足元から冷えない」蔵が、これで実現します。
🪵 見せ梁:「消せない古さ」を「魅せる素材」に変える
蔵の魅力は、なんといっても黒く煤けた太い梁です。
囲炉裏や竈(かまど)の煙で数十年〜100年以上かけて燻された梁は、新築住宅では絶対に手に入らない、唯一無二の素材です。
部分的な補修+パテで整える
一部の梁は、経年で表面が剥がれたり、部分的に傷んでいたりします。そこは白いパテで補修し、質感を整えつつ古さは残す――という繊細な処理を行いました。
「新品同様に修復する」のではなく、「これまで生きてきた時間を残しつつ、次の100年に備える」。これが古材扱いの基本姿勢です。
新材(垂木)と古材(梁)の共存
天井には、新しい白木の垂木を必要な間隔で入れ、その中を古い黒梁が悠々と横切る、という設計にしています。
「白と黒」「新と古」――対比があるからこそ、互いの美しさが引き立つ空間になります。
ボード貼り後、梁がハッキリ現れる瞬間
壁と天井にボードが貼り終わると、梁の存在感が一気に主役級になります。「壁は真新しく整ったのに、梁だけがこの家の『歴史の証人』として残る」――蔵リノベならではの醍醐味です。
🛠️ 工事の途中経過:片側完成・片側施工中の瞬間
こちらは、同じ空間の中で「工事前」と「仕上げ寸前」が同時に見える瞬間を撮影したもの。
- 手前:プラスターボード貼り完了、そろそろクロスの下地調整へ
- 奥:まだアクリア断熱材が露出、これから石膏ボードを貼っていく段階
こうした進捗のグラデーションを見ると、「一気に完成」ではなく、一日一日積み上げていく工事の実感が伝わるかと思います。
💬 安芸高田市で「蔵をどうするか」迷っている方へ
現場を毎日見ていると、「解体するか、活かすか」――このご相談は本当に増えました。
でも、実際に開けてみると、「まだ残せる」「もっと長く使える」蔵がほとんどです。
- 太い梁は、今の木材市場では手に入らない
- 厚い土壁は、静かで落ち着いた空間をつくる
- 「実家の蔵」には、家族の記憶が詰まっている
だから、解体を決める前に、ぜひ一度ご相談ください。
現地で拝見して、「残せる価値」があるかどうかを一緒に判断します。むつのぶは、安芸高田市美土里町に工房を構える地域密着の工務店として、「解体しないという選択肢」もフラットにご提案できる会社です。
🌟 まとめ|Vol.4を終えて、いよいよラストスパート
3回にわたってお伝えしてきた A様邸の蔵リノベーションシリーズ、今回のVol.4で、壁の中・床の下という「見えない部分」のこだわりをお見せしました。
次はいよいよ内装仕上げ+建具を経て、Vol.5 完成編・お引き渡しの予定です。どんな空間に仕上がるか、ぜひ次回もお楽しみに。
📞 蔵・古民家のご相談は、地元の工務店へ
- 🏠 対応エリア:安芸高田市・三次市を中心とした広島県北部
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- 🆓 現地調査・お見積り・ご相談はすべて無料
- 💬 「まずは見てほしい」だけでも大歓迎
合同会社リフォーム工房むつのぶ
〒広島県安芸高田市美土里町横田4260-2
TEL:0826-54-0836
広島県知事許可(般-7)第41732号
❓ よくあるご質問(FAQ)
Q1. 安芸高田市で蔵のリフォームを検討中です。使わない蔵は、壊すべきでしょうか?
A. すぐに解体を決める必要はありません。太い梁や厚い土壁は、今の建材市場では入手困難な貴重な素材です。まずは現地を見せていただき、「残せる価値」があるかどうかを一緒に判断しましょう。当社では、解体しないという選択肢もフラットにご提案します。
Q2. 蔵の断熱リフォームで、冬でも本当に暖かくなりますか?
A. 十分に暖かくなります。A様邸では、壁面に高性能グラスウール『アクリア430』を隙間なく充填し、床下にも押出法ポリスチレン断熱ボードを施工しました。「見た目は蔵、性能は現代住宅」を実現します。壁体内結露を防ぐため、気密シートも併用しています。
Q3. 蔵の古い梁は、そのまま活かせるのですか?
A. 多くの場合、活かせます。囲炉裏の煙で数十年〜100年以上かけて燻された梁は、新築では手に入らない一点物の素材です。部分的に傷んでいる箇所は、新しい木材で継ぎ、白いパテで整えるなどの補修を施し、「歴史ある古材の質感」を残したまま次の100年に備えます。
🔗 シリーズ関連記事
- Vol.1|A様邸 蔵を「客室」へリノベーション【途中経過】
- Vol.2|壁ボードまで完成、梁の架構美が際立つ屋根裏空間に
- Vol.3|天井仕上げ完了 梁×木目調で表れた新しい蔵の表情
- Vol.4(この記事)
- Vol.5 完成編(次回予定)
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