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【安芸高田市】使わない蔵を「性能ある住まい」へ|A様邸 蔵リノベVol.4 見せ梁と高性能グラスウールで甦る古蔵

2026.07.26

こんにちは、リフォーム工房むつのぶです。

前回(Vol.3 天井仕上げ完了|梁×木目調で表れた新しい蔵の表情)から、安芸高田市美土里町のA様邸 蔵リノベーションは、いよいよ「蔵ならではの中身」に踏み込む段階へと進みました。

今回のVol.4では、普段はプロしか見ることのない「壁の中・床の下」の工事に、ぐっと寄ってお見せします。

「見た目は蔵、性能は現代住宅」――これが、安芸高田市で蔵リフォームを手がける私たちが一番大切にしていることです。

蔵の壁に高性能グラスウール『アクリア430』を隙間なく充填し、床にはエコフルガード養生と床下断熱ボードを施工した現場全景(A様邸・安芸高田市美土里町)
蔵の内部全景。壁面にはアクリア430、床下には押出法ポリスチレン断熱ボードを施工。黒く煤けた既存の梁と、新しい白木の垂木が共存しています。

🏯 安芸高田市の蔵リフォーム

「使わなくなった蔵、活かせるものなら活かしたい」――安芸高田市・三次市で、こうしたご相談は年々増えています。

 

蔵はもともと土壁と厚い漆喰でつくられており、「湿気を吸って吐く」構造になっています。これは米や家財を守るには理にかなっています.

夏場の涼しさは抜群です。

🌏 耐震・下地の劣化リスク

築100年前後の蔵も珍しくありません。古い蔵は、下地の木材が湿気で傷んでいるケースが多く、開けてみないと状態がわかりません。

「見た目はしっかりしていても、開けたら垂木がもう限界だった」――これは、以前ご紹介した高宮町I様邸の下屋根修繕でも見られたパターンです。

🚪 既存建具・意匠を残すか撤去するか

格子戸・引き戸・欄間・古建具――残せば蔵らしい風情になる、でも撤去したほうが工事は早い。このジレンマは、蔵リフォームの毎回のテーマです。

A様邸では「可能な限り残す」方針でご提案しています。撤去してしまえば二度と戻せないからこそ、慎重に選んでいます。


🧣 今回の見どころ:「見た目は蔵、性能は現代住宅」を実現する断熱工事

Vol.4の主役は、なんといっても壁と床下の断熱です。

壁面:高性能グラスウール『アクリア430』を隙間なく

蔵の壁面には、高性能グラスウール『アクリア430』(旭ファイバーグラス製)を、柱と柱の間にびっしりと充填しました。

蔵リフォーム現場で職人が施工中の様子。壁面に高性能グラスウール断熱材、床には防湿シート
実際に手を動かしている現場の様子。給排水配管、断熱、下地――ひとつひとつを地元の職人が丁寧に。
  • 熱伝導率0.038 W/(m·K)の高性能グラスウール
  • 壁体内に隙間ができないよう、寸法を1枚ずつ現場でカットして充填
  • 湿気による性能低下を防ぐため、気密シートで覆う

同じアクリアシリーズは、以前ご紹介した美土里町H様邸のお風呂断熱リフォームでも活躍した実績のある材料です。

床下:押出法ポリスチレン断熱ボード+防湿シート

蔵の床下はもともと「土間+根太のみ」というシンプルな構造。ここに、押出法ポリスチレン断熱ボード(JSP製 18mm厚)を隙間なく敷き詰め、その上にエコフルガード(防湿・養生シート)を全面に施工しました。

「足元から冷えない」蔵が、これで実現します。


🪵 見せ梁:「消せない古さ」を「魅せる素材」に変える

蔵の魅力は、なんといっても黒く煤けた太い梁です。

囲炉裏や竈(かまど)の煙で数十年〜100年以上かけて燻された梁は、新築住宅では絶対に手に入らない、唯一無二の素材です。

部分的な補修+パテで整える

白いパテ跡が残る補修後の古材梁のクローズアップ。古材と新素材の共存を象徴するディテール
蔵の梁を残すためのパテ補修跡。この一手間が『残せる価値』を生みます。

一部の梁は、経年で表面が剥がれたり、部分的に傷んでいたりします。そこは白いパテで補修し、質感を整えつつ古さは残す――という繊細な処理を行いました。

「新品同様に修復する」のではなく、「これまで生きてきた時間を残しつつ、次の100年に備える」。これが古材扱いの基本姿勢です。

新材(垂木)と古材(梁)の共存

蔵の屋根裏斜天井:新しい白木の梁補修と古い黒梁が組み合わさった架構の美
斜天井のディテール。既存梁の傷んだ部分は新しい木材で継ぎ、白いパテで整えています。

天井には、新しい白木の垂木を必要な間隔で入れ、その中を古い黒梁が悠々と横切る、という設計にしています。

「白と黒」「新と古」――対比があるからこそ、互いの美しさが引き立つ空間になります。

ボード貼り後、梁がハッキリ現れる瞬間

蔵の天井ボードが貼り終わり、黒く煤けた太い梁が『見せ梁』として現れた仕上げ寸前の空間
ボードが貼り終わると、蔵ならではの太い梁の存在感が一気に際立ちます。

壁と天井にボードが貼り終わると、梁の存在感が一気に主役級になります。「壁は真新しく整ったのに、梁だけがこの家の『歴史の証人』として残る」――蔵リノベならではの醍醐味です。


🛠️ 工事の途中経過:片側完成・片側施工中の瞬間

蔵の壁にプラスターボード貼りを進めながら、既存の黒い梁を『見せ梁』として現す施工の途中経過
片側は下地の断熱材が露出、もう片側は石膏ボードで仕上げ寸前。梁だけは意図的に露出させています。

こちらは、同じ空間の中で「工事前」と「仕上げ寸前」が同時に見える瞬間を撮影したもの。

  • 手前:プラスターボード貼り完了、そろそろクロスの下地調整へ
  • 奥:まだアクリア断熱材が露出、これから石膏ボードを貼っていく段階

こうした進捗のグラデーションを見ると、「一気に完成」ではなく、一日一日積み上げていく工事の実感が伝わるかと思います。


💬 安芸高田市で「蔵をどうするか」迷っている方へ

現場を毎日見ていると、「解体するか、活かすか」――このご相談は本当に増えました。

でも、実際に開けてみると、「まだ残せる」「もっと長く使える」蔵がほとんどです。

  • 太い梁は、今の木材市場では手に入らない
  • 厚い土壁は、静かで落ち着いた空間をつくる
  • 「実家の蔵」には、家族の記憶が詰まっている

だから、解体を決める前に、ぜひ一度ご相談ください

現地で拝見して、「残せる価値」があるかどうかを一緒に判断します。むつのぶは、安芸高田市美土里町に工房を構える地域密着の工務店として、「解体しないという選択肢」もフラットにご提案できる会社です。


🌟 まとめ|Vol.4を終えて、いよいよラストスパート

3回にわたってお伝えしてきた A様邸の蔵リノベーションシリーズ、今回のVol.4で、壁の中・床の下という「見えない部分」のこだわりをお見せしました。

次はいよいよ内装仕上げ+建具を経て、Vol.5 完成編・お引き渡しの予定です。どんな空間に仕上がるか、ぜひ次回もお楽しみに。


📞 蔵・古民家のご相談は、地元の工務店へ

  • 🏠 対応エリア:安芸高田市・三次市を中心とした広島県北部
  • 🏯 蔵・古民家・古材活用の実績多数
  • 🆓 現地調査・お見積り・ご相談はすべて無料
  • 💬 「まずは見てほしい」だけでも大歓迎

合同会社リフォーム工房むつのぶ
〒広島県安芸高田市美土里町横田4260-2
TEL:0826-54-0836
広島県知事許可(般-7)第41732号


❓ よくあるご質問(FAQ)

Q1. 安芸高田市で蔵のリフォームを検討中です。使わない蔵は、壊すべきでしょうか?

A. すぐに解体を決める必要はありません。太い梁や厚い土壁は、今の建材市場では入手困難な貴重な素材です。まずは現地を見せていただき、「残せる価値」があるかどうかを一緒に判断しましょう。当社では、解体しないという選択肢もフラットにご提案します。

Q2. 蔵の断熱リフォームで、冬でも本当に暖かくなりますか?

A. 十分に暖かくなります。A様邸では、壁面に高性能グラスウール『アクリア430』を隙間なく充填し、床下にも押出法ポリスチレン断熱ボードを施工しました。「見た目は蔵、性能は現代住宅」を実現します。壁体内結露を防ぐため、気密シートも併用しています。

Q3. 蔵の古い梁は、そのまま活かせるのですか?

A. 多くの場合、活かせます。囲炉裏の煙で数十年〜100年以上かけて燻された梁は、新築では手に入らない一点物の素材です。部分的に傷んでいる箇所は、新しい木材で継ぎ、白いパテで整えるなどの補修を施し、「歴史ある古材の質感」を残したまま次の100年に備えます。


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